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(ア行植物)徐福のくすき薬草図鑑

“まちじゅうを薬草園に!”という思いで結成した徐福のくすきグループの薬草図鑑です。
こちらではア行の名前で始まる植物を掲載しています。
※以下注意事項をご確認の上ご覧ください。

【注意】

・こちらに紹介している情報は東洋の伝統医学の考え方や民間的なもので、現代医学の効能を表現しているものではありません。

・天然の植物ですので育つ地域や環境や時期により発育や成分には、ばらつきがあります。

・アレルギーや病気の治療中の方、妊婦さんや小児、高齢者の方、主治医から制限をされている方は薬草の摂取については専門家の指示を仰いでください。

・薬草には類似した植物があり、判別が困難で、毒性を含むものもあります。専門家の判断をあおぐなどして、十分に注意をお願いいたします。

・自然に自生する貴重な植物です。乱獲はご遠慮ください。

・薬草を煎じる容器は土瓶のような焼物か、耐熱のガラス製のものが良い。(アルミ、アルマイト、ホーロー引きのヤカンやナベでもよい)鉄製や銅製のものは煎じ液が変質するおそれがあるので避けてください。

・以上の注意点をご理解いただいた上で、薬草を服用する場合は自己責任でお願いいたします。

以下アイウエオ順にご紹介しています。


【ア行ではじまる名前の植物】

▶アカザ

藜(アカザ)

赤い新芽がアカザで、白がシロザと呼ぶ。地方により、アカジャ、センベグサとも呼ばれる。

民間的に中風の予防に効くといわれる。東洋医学の古典には18も用法が記され、歯痛や口中の腫れや痛み、のどの腫れなどに、全草の黒焼きを塗ったり、口に含むとある。

全草を干して、毎日20gを煎じてお茶のように飲む。

岐阜と新潟ではアカザ10gに甘草少々、0.5㍑の水で煎じて一日3回に分服する法がある。

若葉にはアミノ酸、脂肪酸、ビタミンA・B1・Cなどが含まれ、少量水を加えミキサーで青汁にする人も。

この場合葉表面のキラキラ光る粉をよく水でもみ落とし用いる。

しかし体質によってはアレルギーを起こしてむくみやかゆみの可能性があるので注意。

少量から試用することが望ましい。

 

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▶ウイキョウ

茴香(ウイキョウ)

漢方生薬名は茴香(ウイキョウ)。フェンネルの名で、魚料理のハーブとして有名。

秋に成熟した果実(種子)を集め乾燥する。健胃、去痰、鎮痛の働きで用いる。

精油成分のアネトール、エストラゴール、ピネンなどが、腸の運動を促し、お腹のガスを追い出す作用。腹部痛にもよく、さまさまな生薬と配合して用いる。

茎葉にはビタミンC、デヒドローアスコルビン酸、ビタミンB2、ネルンボシドなどを含む。

果実を5~8g煎じて服用すれば芳香性健胃、去痰剤、胃痛、乳汁の分泌促進。

果実を浴湯料とすれば身体が温まる。茎葉を浴湯料に。

果実は精油成分が多く,胃腸機能の調整,抗潰瘍,胆汁分泌促進等がある、消化不良、疝痛等にも。

 

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▶ウツボグサ

靫草(ウツボグサ)。

8月初旬、花穂が褐色になり始めに、花穂のみを採取して日干しにして、よく乾燥させたものが

漢方生薬で夏枯草(かごそう)。

消炎性の利尿剤として腎臓炎、膀胱炎、るいれきなどに効果があるとされる。

夏枯草(カゴソウ)1日量10グラムに、0.5リットルの水を入れて、煎じながら約半量まで、

煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に服用。

暑気払いのお茶に夏枯草(カゴソウ)を刻み、適当量の水を加え、沸騰したら火をおとして飲用。

外用には口内炎、へんとう炎に、夏枯草(カゴソウ)3~5グラムを、0.3リットルの水で煎じ、

煎汁でうがい。

結膜炎の洗眼液として、上記の煎汁を脱脂綿でこして用いる。

生の葉を潰して打撲傷などの患部に塗る。

夏枯草(かごそう)はタンニンが多く、長期間連用すると胃を刺激するため、胃弱の人は服用は注意。

 

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▶ウド

独活(うど)。

乾燥した塊状の根茎を生薬で独活(どっかつ)と言う。

実は10月頃、根は10月~11月頃採取する。

秋に根茎を水洗いし薄く切片状にし、3日~4日間天日乾燥後、風通しの良い場所で陰干しにして十分乾燥させる。

発汗、解熱、鎮痛、抗炎症、駆風、利尿などの作用があり、漢方処方にも配合されカゼや頭痛,腰痛,関節痛,神経痛などに用いられる.

また民間療法では、煎液を浴槽に入れると血行が良くなり温まるため、神経痛や冷え症に使われる。

成分としては、精油のリモネン、サビネンのほかジテルペン酸類など。独活10~15gを500ccの水に入れて煎じる。水が約半分まで弱火で煮詰める。これを1日量として、食前か食後に3回に分けて服用。
ウドの茎と根を絞った生汁を、1日20~30cc分飲み、精神不安、分裂症および強壮剤として用いる。

根は水洗いし3㎝に刻み半乾きにした500gと砂糖100~200gを、ホワイトリカー1.8リットルに漬ける。3ヶ月ほど冷暗所で熟成後、布でこすと淡黄色の独活酒となる。補精、強壮に効果があるとされる。

 

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▶オオバコ

大葉子(オオバコ)。

種子は漢方生薬名でシャゼンシ(車前子)・全草はシャゼンソウ(車前草)。

道端の雑草の代表格で、踏まれても負けずに生育する強靭さで別名、轍草(わだちぐさ)。

利水(体の水分代謝を調える),清熱,鎮咳作用などがあり,浮腫や膀胱炎,痰の多い咳などに用いる.

目の充血や痛みなどにも.漢方処方にも配合される.

炙った葉は腫れ物に貼ると毒を吹き出すとされる。

車前子」8~10gを1日量とし、コップ1杯半(約300cc)の水が半量までゆっくりと煎じ、1回にコップ4分の1杯(約50cc)を1日3回、食後に服用。

はれものには、生薬をもんだものを厚めにたっぷりと貼る。

 

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