心身日々良好 くすきの杜では
約200種類ほどの、なんらかの薬効(民間的なものも含みます)をもつ植物を植えています。
その樹々たちの中で、美味しい果実を実らせた植物があります。
それは「桃」です。
バラ科のサクラ属の桃、
漢方薬の原料生薬になるんです。
使う部位は種と花 それから葉っぱ
熟した果実の中の、種の中の仁(じん)が生薬名で桃仁(とうにん)といいます
また、開花期の蕾を日陰ので乾燥したものも、生薬名で白桃花(はくとうか)といいます
葉は生薬名では桃葉(トウヨウ)といい、よく入浴剤として利用されます。
古来より我が国では、桃は破邪とよみがえりの果実と伝えられてきました。
古事記に、イザナギノミコトが亡くなった妻を追い、黄泉(よみ)の国に行き、死霊に追われ逃げ帰る際に
桃を投げつけて撃退したとあります。
古来、中国の西王母という女性の神様が住む場所は、崑崙山(こんろんざん)で
大変美しい果樹園があり、不老不死の不思議な果実が桃とされ、桃源郷(とうげんきょう)の語源となったとされています。
その他にも、三国志の「桃園の誓い」や
日本の昔ばなしには、鬼という邪を退治するのは桃太郎のお話があります。
古代中国の古い書物に「桃は五行の精。邪気を圧伏し百怪を制す」と記されていて、
道教~風水思想でも重要なシンボルになりました。
なんと、今回くすきの杜に実った果実も五個でした。
とても縁起が良いので
くすきの杜のおやしろにあげさせていただきました。
じぶ
もうひとつ、くすきの杜で果実を実らせたのが ヤマモモでした。
山になる桃という言葉が語源ですが
ヤマモモは、ヤマモモ科ヤマモモ属で桃とは植物学的には違う植物です。
ただ、モモつながりで縁起がいいなと感じました。
自分自身の心の邪に打ち勝つよう、ありがたく頂きました。
くすきの杜の植物 大事に育てていこうと思います。