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薬草園の薬木の初収穫 桃が実りました

投稿日:2020/06/26

心身日々良好 くすきの杜では

約200種類ほどの、なんらかの薬効(民間的なものも含みます)をもつ植物を植えています。

その樹々たちの中で、美味しい果実を実らせた植物があります。

それは「桃」です。

バラ科のサクラ属の桃、

 

漢方薬の原料生薬になるんです。

使う部位は種と花 それから葉っぱ

熟した果実の中の、種の中の仁(じん)が生薬名で桃仁(とうにん)といいます

また、開花期の蕾を日陰ので乾燥したものも、生薬名で白桃花(はくとうか)といいます

葉は生薬名では桃葉(トウヨウ)といい、よく入浴剤として利用されます。

 

古来より我が国では、桃は破邪とよみがえりの果実と伝えられてきました。

古事記に、イザナギノミコトが亡くなった妻を追い、黄泉(よみ)の国に行き、死霊に追われ逃げ帰る際に

桃を投げつけて撃退したとあります。

古来、中国の西王母という女性の神様が住む場所は、崑崙山(こんろんざん)で

大変美しい果樹園があり、不老不死の不思議な果実が桃とされ、桃源郷(とうげんきょう)の語源となったとされています。

その他にも、三国志の「桃園の誓い」や

日本の昔ばなしには、鬼という邪を退治するのは桃太郎のお話があります。

古代中国の古い書物に「桃は五行の精。邪気を圧伏し百怪を制す」と記されていて、

道教~風水思想でも重要なシンボルになりました。

 

なんと、今回くすきの杜に実った果実も五個でした。

とても縁起が良いので

くすきの杜のおやしろにあげさせていただきました。

じぶ
もうひとつ、くすきの杜で果実を実らせたのが ヤマモモでした。

山になる桃という言葉が語源ですが

ヤマモモは、ヤマモモ科ヤマモモ属で桃とは植物学的には違う植物です。

ただ、モモつながりで縁起がいいなと感じました。

自分自身の心の邪に打ち勝つよう、ありがたく頂きました。

くすきの杜の植物 大事に育てていこうと思います。

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